便秘とは
便秘とは、スムーズな排便ではない状態のことをいいます。
1日1回排便があっても、便がかたくて思うような排便ができないとき、それに伴って量が少ないとき、すっきりと排便をした実感がない場合、数日以上も排便がないとき、排便の間隔が不規則な時などがあります。
便秘の種類(2種類)と原因
機能性便秘
急性的便秘
- 食物繊維が少ない食事(肉類など)を摂取しすぎている場合
※食物繊維は、便の成分になります。
- 汗をかいても水分補給しないことなどにより体の水分が足りなくなり、それに伴って便の水分が不足してしまった場合
- 新生活や、新しい環境の変化により、精神的ストレスが生じた場合
(例)新学期、就職、結婚、子育て、旅行、引っ越しなど
- 寝たきりの状態のため、腸の運動の低下によるもの
慢性的便秘
- 弛緩性/筋力の低下などにより、便を押し出すことができなくなったりすることで起こります。
高齢者や出産回数が多い女性などに見られます。そのため、腹筋などの筋力を鍛えることは大事なことなのです。
- 痙攣性/急性便秘でも挙げた精神的ストレスなどにより、自律神経が乱れてしまい、腸の運動が痙攣するようになり、便通が悪くなってしまいます。
- 直腸性/便が排出される直前の場所(直腸)まで運ばれているにも関わらず、脳に便意が伝わらないことが原因です。便意を我慢し過ぎたり、浣腸を乱用したりすることが主な原因です。
医原的便秘
薬の副作用で起こる便秘で、がん患者の方などが便秘になる場合には、多くが医原的便秘です。
薬の使用に伴う便秘は、下剤を日々飲み続けたり、分量を調整しながら便をコントロ-ルすることが大切です。
器質的便秘
器質的便秘は、主に大腸の病気で「腸が閉塞したり狭くなる」などして、腸自体が原因で起こる便秘です。
病気自体を治癒しないと改善が難しく、原因が先天性の異常の場合、便秘と上手くつきあう必要があります。